祖父の代から千葉で農業を営んでいます。とはいえ、作付面積はさほど広くはなく、家族だけで作業を行ってきました。農業は天候に左右される商売です。天候不順が続くと収穫量が減り、当然収入も激減してしまいます。ここ数年、思うような収穫が取れず苦しい経営が続いてきました。収入が減ってもハウス修理や肥料代等、出費は減りません。いいえ、機械の老朽化等でますますお金は出ていくばかりでした。
農協からの融資にも限度があり、不足した生活費等を手軽に利用できる消費者金融に頼るようになってしまいました。しかし収入が上がる見込みがない中、やはり利息の負担が大きく家計は火の車に。これ上借金をしても返済の目途が全く立たない…と、やっと専門家に相談する決心をしました。
弁護士の先生に借金理由を聞かれた時「とにかく千葉は今、景気が悪くて…」や「天候不順で予想外の出費が…」等と説明。先生は静かに聞いてくださいましたが、最後に「債務整理をしたら、返済できない時でも誰かのせいにはできません。あなたは、もう借金をしない覚悟が、言いわけをしない覚悟がありますか?」と言われました。
この言葉は衝撃でした。とっさに返事ができませんでした。
何年間か、借金をしないで毎日を暮らせるのか。売上が出なくても、愚痴や言いわけをしないでいられるか。その場で決心できず、ひとまずその日は帰りました。
家でよくよく考え、あらためて弁護士の先生を訪ねました。債務整理を決心したという私を先生は温かく迎えてくれ「一緒にがんばりましょう」と言ってくださいました。
任意整理の結果は上々で、これまで高金利で借りていた借金について、3分の1程度にまで減らすことができました。毎月の負担もぐっと減り、何年かぶりに心が晴れ晴れとしました。自分で決心して、安易な借金と縁を切り千葉の土地で良い作物を育てていきます。
高校卒業後に当時、注目を集め始めた「パティシェ」になりたい!と製菓学校へ入学。その後、東京のケーキ店をいくつか回り、修行を重ねました。
とにかく「自分の店を持ちたい」と、貯金に励みました。独立するにもあまり年を取ってからでは…と、35歳で長年の夢だった自店舗を生まれ故郷の千葉に開店。
広い店ではありませんが、徐々にお客様もついてくれて何とかやってきました。
しかし、最近の不況で嗜好品への出費は抑えられ、店の売上も苦しい状況が続いています。製菓は生物ですから、廃棄分の費用もばかになりません。資金繰りがいよいよ詰まってきた時、妻が「あなた、前に消費者金融からお金を借りていなかった?」と言いだしてきました。どうやら、妻は少しでも店の助けになればと金利や過払い金、債務整理等を調べていたようなのです。
確かに、私は独立前から消費者金融を利用していました。せっかく、長年の夢だった自分の店を持てたのだから。そして、千葉のお客様にここまで店を支えてもらったのだから。わらにもすがる思いで近くの弁護士の先生を探し、相談に行きました。20代から消費者金融を利用していたということで、過払い金も期待できるかもしれないと言われ、思い切って過払い金返還請求をお願いすることにしました。そして。何と150万円を超える過払い金が戻ってきたのです!
苦しい中、本当にうれしい臨時収入となりました。
気持ちが切り替わって、仕事へのやる気やお客様への感謝の心が戻ってきました。
これからも、この千葉の土地でおいしいケーキを届けていこう…と思っています。
短大進学のため千葉に出てきて、そのまま千葉県で就職しました。工場の総務を担当しています。勤めてから相当長くなりましたが、給与はほとんど上がっていません。足りない生活費は、ちょこちょこと消費者金融を利用していました。しかし、5、6年前から田舎の両親が「家の修理が必要になった」等の理由で、私に仕送りを求めることが多くなりました。
自分にも余裕がない中、かなりの金額を送金するのは無理でした。しかし、年取った両親の頼みをむげに断ることもできません。そんな理由で、消費者金融からの借入がどんどん増えていきました。そして、ついに毎月の給与がほとんど返済にまわってしまう…という状況になったのです。これ以上、借金を増やしてはだめだ…とやっと我に返りました。
両親にこの状況を打ち明け、当分、援助は難しいことを伝えました。
次に、債務整理相談をしに、弁護士の先生の所へと行きました。前に、田舎に住む友人から電話があった時、借金問題で苦しんでいることや田舎では相談できる専門家がなかなか見つからないことなどを聞いたことがあります。その時は、債務整理というものが縁遠い言葉だったため、彼女の話を親身に聞くことはできませんでした。
でも、今ならわかる。困った時に、すぐに債務整理のことを弁護士の先生に相談できる、この環境が恵まれたものであることが。弁護士の先生からのアドバイスで任意整理をしました。わりと長く借りていた消費者金融会社もあったため、借金額が半分近くにまで減りました。これでやっと、自分のお金で生活できる。こんな当たり前のことが、こんなに嬉しいことだとは… 今、喜びをかみしめています。
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